2011年12月8日木曜日

邂逅の森

この前の甲府出張の前後と、今日の佐賀への往きで、
本を読みました。

邂逅の森」という小説です。
この前、仙台に行ったとき、東北新幹線の社内誌に
またぎのことが書いてあり、この小説に出てくるところを
紹介していました。
それで興味を持ち、ブックオフで買いました。

読んでいる間、またぎになって、雪山を歩き回ったり、
銅山で働いたり、という疑似体験をしました。
淡々と読んでいるつもりでしたが、のめりこんでいました。
最後は、ハラハラドキドキ、左の頬と右足に痛みを感じるような
錯覚に陥ったり、引き込まれました。

鉱山で働いているときのように、
「晴れた空の下で働くことにあこがれる」ということを、
私もよく感じます。

大正から昭和初期にかけての、元またぎだった若者の
半生が書かれています。
またぎの文化や、東北地方の当時の状況が詳しく書いてあり、
その当時に書かれた本であるかのような錯覚を覚えます。
ちょっと厚いですが、内容も濃かったです。

今年、私が読んだ本の中では、一番の面白さでした。
では。

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